パブリッシングセミナー全2回(2021)
「研究者の歩きかた」セミナーシリーズ #7, #8
L-INSIGHT/KURA連携プログラム 主催:KURA/L-INSIGHT 協力:紀要研究者ネットワーク
※本セミナーは第3回・第4回紀要編集者ネットワークセミナーを兼ねます。
研究者、大学院生、大学職員、図書館員など、興味がある方はどなたでもご参加いただけます。
京都大学の所属でなくてもご参加いただけます。
第1回 ジャーナルをたちあげる
新しい分野や境界分野の開拓を目指して、研究者や大学院生が研究成果を発表する場を創りたいと思われたことはありませんか? しかし、そんな思いを抱いても、学術的なジャーナルの刊行を目指すとなると何をどう準備していいのかわからないことも多く、日々の忙しさに取り紛れて置き去りになっているのが実情ではないでしょうか。
本セミナーでは、近年新しくたちあげられたジャーナルの関係者より、刊行の背景や刊行準備、今後の展望と課題などについてお話を伺います。また、惜しまれつつも昨年いったん休刊となったジャーナルの関係者より、休刊に至った事情や復活に向けたシナリオについてお話を伺います。新しくジャーナルをたちあげたいと考える研究者にとっての道標となる1時間半にしたいと考えています。
日時:2021年1月19日(火)14:00-15:30【Zoomによるオンライン開催/ 要登録】
プログラム:
14:00-14:05|趣旨説明|仲野安紗(京都大学)
14:05-14:25|『フェネストラ』刊行の背景・展開・課題について|金澤周作(京都大学)
14:25-14:45|『『MURAKAMI REVIEW』|小島基洋(京都大学)
14:45-15:05|『南方文化』の休刊について|山本和行(天理大学)
15:05-15:15|英文誌の刊行準備―Southeast Asian Studiesを事例に― |設楽成実(京都大学)
15:15-15:30|ディスカッション
登壇者プロフィール:
金澤周作(京都大学大学院 文学研究科)
西洋史学専修・教授。2018年以来、同研究室が刊行するオンライン誌『フェネストラ』の創刊と編集に携わる。
小島基洋(京都大学大学院 人間・環境学研究科)
准教授。専門は英文学。著書に『ジョイス探検』(ミネルヴァ書房)、『村上春樹と鎮魂の詩学』(青土社)。
山本和行(天理大学 総合教育研究センター)
2010年に天理大学に着任。専門は近代教育史で、日本による植民地統治期の台湾を主なフィールドにしている。その関係上、2014年から『南方文化』の編集委員を引き受け、2017年からは編集委員長を務めた。
設楽成実(京都大学 東南アジア地域研究研究所)
2011年より部局の刊行する学術雑誌『東南アジア研究』の編集に携わる。また、2012年刊行の英文誌の立ち上げ準備にも携わった。
講演記録はこちら(2021年2~3月頃公開予定)
第2回 ジャーナルを可視化する
自分たちのジャーナルをもっと多くの人に届けたい! 国際的なオープンアクセスジャーナルとしてきちんと認められたい! 広報手段として今や欠かせないSNS。安全に、効果的に活用したい! でも、何から始めればよいものか……? そんなお悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか。
本セミナーでは、Googleで検索上位になるための対策、国際的なOAジャーナルデーターベースへの登録、SNSを通じた情報発信など、すぐに使えるテクニックが学べます。ジャーナルを担当する編集スタッフ、担当になってしまった研究者や大学院生などジャーナル実務に関わる方なら誰でも参加可能。実務担当者へのアドバイスをお考えの図書館員の方にもオススメです。
日時:2021年1月28日(木)14:00-15:30【Zoomによるオンライン開催/ 要登録】
プログラム(予告したものと講演順に変更がありました):
14:00-14:05|趣旨説明|設楽成実(京都大学)
14:05-14:25|信頼されるOAジャーナルとしての評価を目指す! ―DOAJへの登録の効果と方法―|南山泰之(国立情報学研究所)
14:25-14:45|アクセスされるジャーナルを目指す!Google Analyticsの使い方―書誌情報と引用情報のオープン化―|亀田尭宙(国立歴史民俗博物館)
14:45-15:05|炎上せずに惹きつける! ―研究成果をTwitterで発信せよ―|中村威也(東洋文庫)
15:05-15:30|ディスカッション
登壇者プロフィール:
亀田尭宙(国立歴史民俗博物館)
研究分野は、知識共有の援助、そのための情報抽出・同定・関連付け技術。科研費プロジェクトなどを通し学術雑誌の引用文献データの作成、分析、オープン化にも取り組んでいる。
南山泰之(国立情報学研究所)
2005年より国立極地研究所情報図書室に勤務。2007~08年、第49次日本南極地域観測隊に参加。東京大学駒場図書館(2011~14年)、国立極地研究所情報図書室(2014~18年)、東京財団政策研究所(2018~19年)を経て現職。
中村威也(東洋文庫研究部)
東洋文庫で『東洋学報』や和文単行書の編集・ 校閲・校正に10余年にわたり携わり、昨年から公式Twitterの運用を始めた。
講演記録はこちら(2021年2~3月頃公開予定公開予定)